2012年05月14日

春を待つ日の花: 梅花 立春 雪

暦の春、立春はもう目の前ですが、2月1日、東京は久しぶりの雪になりました。東京にいて大雪注意報を聞くのは一年に一度あるか無いかのことです。洎腄涼轵夕方から降り出して、夜の間に降り積み、明けた2日の朝は庭も真っ白でした。冬ながら空より花の散り来るは 雲のあなたは春にやあるらむ
『古今和歌集』330清原深養父冷氣清潔.

(冬でありながら、空からこう花が散り来るのは、雲のあのむこうは
もう春なのだろうか)

空から散り来る花とはもちろん雪のことです。雪は散る花に、また花は雪に譬えられるのは和歌の通例です。作者清原深養父は、『枕草子』の筆者として知られる清少納言の二代前、清少納言の祖父にあたります。同じ作者にやはりこの時節を詠んで、次のような歌もあります水晶

冬ながら春の隣の近ければ 中垣よりぞ花は散りける
『古今和歌集』1021
(冬ではあるけれど、もう春が隣合うまでに接近し、近くなったので、
中空で季節を隔てている垣根の向こう側(春の側)から、こちらに
花(雪)が吹き越して散って来ることだ)

立春が近くなった頃の雪は、季節を冬に引き戻すような素材ですが、人の心はもう来る春のことでいっぱいです。寒中の冷たい雪もむしろ花とこそ見るのです。季節は暦に従って進み循環する、という古代の時間の観念が、その春の希望を力強く支えていました。ところで、雪とともに詠まれる時の「花」とは何の花でしょう紀念品

深養父の歌をちょっと離れて、先に一般的なお話をいたしましょう。「花と言えば桜」といういわゆる平安時代の古典常識もあります。その上、たしかに盛んに降る雪は一斉に散る桜の散り方とよく通じますから、春の落花を詠む歌に「雪」という単語は古来つきものでした。しかし落花が詠まれる季節は弥生の半ばから後、現在のカレンダーに重ねればすでに四月後半ですから、実際に降雪があることはほとんど考えられない気候です。雪を桜花に、また桜花を雪に見立てることは、実景とは離れて純粋な「見立て」として行われたわけです椎間盤突出。  

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2012年05月11日

美しき五月:立夏 新緑 青葉 ほととぎす

美しき五月

たへにうるはし月皐月(さつき)
すべてのつぼみ開くとき
わがこころには 恋咲きぬ

たへにうるはし月皐月
すべての鳥の歌ふとき
我は告げたりわが想ひ
ハインリッヒ・ハイネ「詩人の恋」より

(現代語訳詩) 植村敏夫
美しき五月よ
全ての蕾が花開くその時
私の心にも
恋が花咲くのだ

美しき五月よ
小鳥たちが歌い出すその時
私も乙女にうち明ける
私のあこがれと願いとを

シューマンが曲を付け、ドイツ歌曲の代表曲の一つになった詩です。嶒腄涼轵日本より厳しい冬を経て迎えるドイツの5月は、わが国の5月とは厳密には違う趣の初夏に違いありませんが、5月という響きにはいずれにも明るく爽かな心地よさがあります。

「すべての鳥が歌う五月」、まさしく野鳥の囀りは際だって賑やかですが、それは自然界に結婚のシーズンが訪れているからです。5月の光のもと、さまざまの花の開く中で、ハイネが歌うように、人が恋をしてその心を告げるというのも、大きな自然の営みのうちの一こまなのかもしれません。  

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2012年05月07日

漢詩 非霜非露...

非霜非露乱如綿
淡白軽飛欲浥煙
菊後無花誰解道
玉英先発小春天推廣禮品

霜に非ず露に非ず、乱れて綿の如し娸腄涼轵。
淡白[たんぱく]軽[かろ]く飛んで煙を浥[うるほ]さんと欲す。
菊の後[のち]花無しとは誰[たれ]か解[よ]く道[い]ふ。
玉英[ぎよくえい]先[ま]づ発[ひら]く小春[しようしゆん]の天

霜ではなく、露でもなく、綿のように乱れ、
淡く白く軽やかに飛んで、霧を湿らせる懷孕
菊が枯れた後にはもう花は無いなどとは誰が言ったのか。
小春日和の空に初雪が降って、白玉のような花が咲いているwedding expo。  

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2012年04月30日

近現代詩 さびしき野辺 立原道造...

いま だれかが 私に
花の名を ささやいて行つた
私の耳に 風が それを告げた
追憶の日のやうに颩甴粄茬.

いま だれかが しづかに
身をおこす 私のそばに
もつれ飛ぶ ちひさい蝶[てふ]らに
手をさしのべるやうに醫療用品.

ああ しかし と
なぜ私は いふのだらう
そのひとは だれでもいい と

いま だれかが とほく
私の名を 呼んでゐるああ しかし
私は答へない おまへ だれでもないひとに
 『優しき歌』所収wedding photo. 

・朝に 立原道造

おまへの心が 明るい花の
ひとむれのやうに いつも
眼ざめた僕の心に はなしかける
《ひとときの朝の この澄んだ空 青い空

傷ついた 僕の心から
棘を抜いてくれたのは おもへの心の
あどけない ほほゑみだ そして
他愛もない おまへの心の おしやべりだ

ああ 風が吹いてゐる 涼しい風だ
草や 木の葉や せせらぎが
こたへるやうに ざわめいてゐる沙甸魚.

あたらしく すべては 生まれた
露がこぼれて かわいて行くとき
小鳥が 蝶[てふ]が 昼に高く舞ひあがる  

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2012年04月24日

お仕事はじめました

半月ほど前から散歩の道に鶯の声を耳にするようになりました。よく通る艶のある歌声で、聞きまごうことはありません。居所は明らかです。けれど、その姿はなかなか見とめることができませんでした。きわめて用心深いのでしょう、決まって繁みの中で鳴くのです。初鳴きの頃はいかにもぎこちなくたどたどしい歌で、繰り返し繰り返しの囀りは、あたかも真面目な練習のように聞こえます。それはかえって可愛らしい感じがしました家居清潔

この頃になってようやくあの"ホーホケキョ"というきれいな旋律が整って来るとともに、2凊甴粄茬以前よりはいくぶん見通しのよい枝に姿を見ることが増えました。まるで、薮の中でしきりに稽古して、歌えるようになってようやく舞台に上ってきたとでもいうようであります。明るい空に燕の姿も見えるようになりました。おしゃれな尾のかたちで、軽やかにスイスイ弧を描くように空を行きます。北へ帰る鳥がさまざまいる一方、訪れて春を知らせる鳥もあります家務助理

暖かくなって、空に小鳥が増えるこのごろ、ふたりは窓際のバードウォッチングで結構忙しそうです。こういう時は、みやもひたちをうるさがりません。燕のスイスイに合わせてふたり一緒に小首を動かして見ています。忙しいと言えば、このふたり、先月末から町田にある葉茶屋さん「みのり園」の看板猫をしています。
お店番募集に応募したのは1月半ばのこと。何事もなくそのまま2ヶ月あまりが過ぎ、すっかり忘れていました。3月になって、「みのり園の為にがんばって働いてもらいます」との"採用通知"を頂いた時には、思いがけない就職が決まったようで感激がありました公司清潔

看板猫のお仕事というのは、お店のホームページを開くと右肩に「いらっしゃいませ」と言って挨拶に出るのです。 応募写真の条件は、看板猫にふさわしいポーズをしている(基本はおすわり)、足の先から耳の先まで全身が写っている、ということでした。おとぼけ場面や寝姿ではダメということです。写真は山ほどあるのに、条件に適い、全身が収まっている画像というのは意外に少ないものですね。それで、ここの皆さまには以前にお目に掛けたかも知れない少し昔の写真で応募した次第。ひたちのその後、つまり現在の姿は御存じの通りですから、"看板"に偽りあり、とならないように、さらにダイエットに励むほかありません。  

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2012年04月20日

露:初霜 紅葉 露 白露

朝晩がめっきり寒く感じられるようになると、街にもそろそろ紅葉がやって参ります。秋が深くなったなと胸に沁みる季節です。自然の推移をかなり忠実に映している『古今和歌集』の配列では、秋歌の後半(巻五)の題材がほとんどすべて紅葉です。色づき、盛りに照り映え、散り過ぎて秋が行く。紅葉の推移は秋終盤の季節そのものを辿ることになるのでしょう身體檢查。 

今年はどちらの地方も台風の直撃が比較的少ない年になり、慲甴粄茬木の葉が傷んでいないので紅葉がとりわけ美しく見られるであろうと聞きました。さあ如何でしょう。一本の木でありながら、西と東とが一様ではなく西から色づき始めたというのを詠んだものです。中国の慣用で東は春の方位、南は夏、西は秋、北は冬を象徴しました。この歌はそれに倣って秋は西から来るのだという考え方を詠んだのです。詩歌では西風は秋風のことだとは以前お知らせしたとおりです沙甸魚

また、『万葉集』でも『古今和歌集』でも、早い紅葉は露とともに詠まれます。古代には、秋の冷たい露が木々に降りて、紅葉という不思議な現象を進めるのだと考えられていたようです。露が葉を赤や黄色に染めるという感じ方です。白露の色はひとつをいかにして秋の木の葉を千々[ちぢ]に染むらん
『古今和歌集』257 藤原敏行

しらつゆも時雨もいたくもるやま山は下葉残らず色づきにけり
『古今和歌集』260 紀貫之

などと詠まれています。さらに寒さが増すと、露は霜になり、時雨は凍って雪になります。二十四節気の「立冬」はすでに過ぎました。次の節気は「小雪(しょうせつ)」です。今年のカレンダーでは11月22日がその日にあたります香港搬屋。  

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2012年04月16日

台風 野分 竹 納涼 初秋

タイフーンの吹いている朝
近所の店へ行って
あの黄色い外国製の鉛筆を買った
扇のように軽い鉛筆だ
あのやわらかい木
けずつた木屑を燃やすと
バラモンのにおいがする
門をとじて思うのだ
明朝はもう秋だ台風のような激しいものにやってこられると尅甴粄茬、季節の変わり目も露骨なほどくっきりします。
この8月31日、関東以北は台風11号による雨風の時に強まる、寒く暗い一日でした。東京は平年の10月下旬の気温に下がり、我が家の猫たちもさすがにこの日は仰向け昼寝をしませんでした 。寒がって、クッションの下に頭を突っ込んでいるひたちのために、冬のタンスから急遽フリースまでとり出してきたのでした。これだけの低温は一時のものでしたが、台風明けの独特の深い青空に見おろされると、この日を境にはっきりと夏は遠退いたと感じます。季節は移るとはいえ自然の歩みにおおむねは従うもの。8月31日の風雨や異様な寒さは一日で去りましたが、8月30日の選挙結果による世情のもの騒がしさは、暗く寒かった31日の報道を台風をさしおいて席巻した上、その後も当分止みそうにありません。騒がしさというのは適当ではないかも知れません。考えてみれば、この選挙の結果は歴史的な大事件ですから。



物事の当事者・あるいは責任者というのは損な役回りです。「多く働く者は多く失敗し、少し働く者は少し失敗し、全く働かない者は何も失敗しない」という趣旨の諺は世界各地にあるそうです。

今回さんざんの罵詈雑言を浴びて選挙で負けた自由民主党は、政権当事者として、かの悲惨な太平洋戦争後の日本を驚くべき早いスピードで復興し、短い期間に経済的にはかなり豊かな国造りを果たし、戦後の60年以上をともかくも外国の植民地になることなく独立を保つことを得、さらにどこの国とも戦火を交える事態にならないよう舵取りをしきって今日に至った功績は大きいと思います。それだけの深謀も腕力もあったのです。もちろん立派なところばかりではありませんでした。ことに、近年目に見える問題がありすぎたのは事実です。同じ体制が長く続きすぎることそのものにも弊害は出てくるでしょう。だから、取り敢えず違う政党に国を任せてみよう、という判断で投票した人が多いのだ、というのがTVや新聞で見る選挙分析です。もっともなことではあります。"chenge"は世界的な流行語です。しかし、ただ変わればよいというものではありません。良い方に変わるのでなければ迷惑なだけです。さて、「多く働く者は多く失敗し、少し働く者は少し失敗し、全く働かない者は何も失敗しない」という趣旨の諺は世界各地にあるそうですが、日本にすぐそれにあたるものが見つからないのは、もしかするとそこに日本人のメンタリティーがあります。当事者に厳しい、あるいは、責任者なら優れていて当然という意識が前提としてあるのかもしれません。

実際に、批判は正義だという建前のマスコミは、自由民主党、特に保守的立場を鮮明にする総理大臣に対してはとかく失敗をあげつらい、攻撃するのが常でした。功績を伝えることはありません。報道機関が権力を讃えてはならない、という慎みが過ぎるのかも知れません。

体勢が変わり、権力の位置が変わると、今度は民主党に対して同じように"正義の批判"が向けられるのでしょうか。そうであれば、また民主党も膨大な失敗の数を挙げられ、政権担当の上で自民党の苦労を繰り返すことになるのでしょう。またもし、"正義の批判"が民主党には向けられなかったとしたら、それはそれで恐るべきことです。マスコミにやはり偏向報道の意図があるという疑いが出てくるからです。広報活動は民主党の方が以前から上手でしたが、今後マスコミとの関係がどうなるか見物です。この8月の選挙は、長い自由民主党政治の時代から政権を民主党に移した画期的な選挙になりました。大型台風が来ても、去ればさらに大きな天体の自然に沿う季節の変化とは違って、この世は法則もない変わり方で別の物になるのがおもしろくもあり、恐ろしいところです。民主党に期待されるだけの力量があるでしょうか。外交や教育問題に所謂(いわゆる)極左思想の影響を心配する向きもあります(人が財産の小さな国日本は、教育こそ長きにわたって政治が一番大切に守らなければならない領域です)。人数を減らし、野党になった自民党から余分な政治家が抜ければ、むしろ再生のチャンスがあります。結果として、この国が良く変わることができるかどうか、報道の姿勢も含めてみなで世の中観察をいたしましょう。今後の行方によって、日本史の教科書に2009年8月30日は日本の再興の日と書かれるか、あるいは終焉の始まりと書かれるかもしれないのです。負けても試合のあとが爽やかなのが、大昔からこのチームの持ち味。
ペナントレースの趨勢が決まってから"破竹の10連勝"などとやるのが得意です。
それにしても、もうちょっと勝ってもよいのでは。  

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2012年04月12日

散文 自然界で、花ばかりは...

自然界で、花ばかりは常によいもので、決して悪い扱いを受けないことを考えると、どんな人も花を愛さずにはいられない。(中略)何かにつけて私どもの暮らしに加わり、ミサにも行くし、舞踏会にも行く。公共の生活の中では広場や記念像を飾るし、あらゆる権力を神聖なものにする。王権、民主いずれの主権も花無しにすませたためしはなく、時にはパンも買えない人たちが花を買う。花は不幸な人たちにとっては幸福そのものである泩甴粄茬。


・  花よ、苦しみに押しつぶされることの多い人の世に、お前は何という素晴らしさを産み出してくれたのだろう。私どもの国語にかくも多くの言葉で美しくしてくれた花よ、お前を尊ぶ心はサビニ人のうちに現れ、ローマに移入され、そこではお冠を戴いた若いニンフの姿で表された。それをことほいで、春になると歌と踊りで花のまつりを行った。いつの時にも素朴にあるいは豪華に、お前は崇拝のもととなった。
                


・すべての人は野の花の如し、草は枯れ、花はしぼむ。   (『聖書』イザヤ書)


・夫人は朝から日暮れまで、野の草のように過ごされた。あなた方は、朝には彼女が如何に優雅に花咲いたかを御存知であるが、夕べには彼女が枯れしぼむのを見られたのである。       「アッンリエット・ダングルテールのための弔辞」(ボシュエ)  

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2012年04月10日

和歌 『古今集仮名序』...

[和歌]

・難波津[なにはづ]に咲くやこの花冬ごもり
 今は春辺[はるべ]と咲くやこの花
『古今集仮名序』作者未詳
◎「花」は梅の花とするのが通説敩甴粄茬。


・石[いは]そそく垂氷[たるひ]の上[うへ]の早蕨[さわらび]の
 萌え出づる春になりにけるかな
志貴皇子(しきのみこ)『和漢朗詠集』15


・わが背子が衣はるさめ降るごとに
 野辺の緑ぞ色まさりける
紀貫之『古今和歌集』25


・人はいさ心も知らず
 ふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける
紀貫之『古今和歌集』42


・空寒み花にまがへてちる雪に
 すこし春あるここちこそすれ
『枕草子』106段


・折[を]る人の心に通[かよ]ふ花なれや
 色には出でずしたに匂[にほ]へる
『源氏物語』「早蕨」匂宮作
◎紅梅を詠んだもの  

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2012年04月03日

斎宮女御『拾遺和歌集』451

  野宮に斎宮の庚申し侍りけるに、松風入夜琴(松風夜の琴に入る)と
いふ題を詠み侍りける

琴の音に峰の松風通ふらし
いづれのをより調べそめけむ
斎宮女御『拾遺和歌集』451錶甴粄茬.

初秋風
天乙女[あまをとめ]引くや玉琴
秋風のしらべぞかよふ とほ山の松
正徹『草根集』3226

秋琴
かきならすことのをかけて秋風の
しらべぞ松にうれへ初めぬる
正徹『草根集』3824すむ月にすみのぼる夜の琴のねは
かくれしやどもかくれなきまで
本居宣長
「小督(『平家物語』)」(狩野遥信画)に添えた歌

《参考》
「黒田節」民謡

峰の嵐か松風か尋ぬる人の琴の音か
駒をひかえて聞くほどに爪音しるき想夫恋[さうふれん]
※これも『平家物語』の小督(こごう)の物語に基づく。琴とりし夜 庭の虫の音いとおもしろかりければ

かりごもの みだれやさしき琴の音を
たえてやきかむよはの虫のね

秋の夜のあはれやつきぬ
ことのねのたゆれどたえぬ虫の声かな
比田井小琴『をごとのちり』  

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2012年03月30日

漢詩 漢文  夏川[かせん] 江村北海 他

夏川[かせん]江村北海

河上烟嵐畳碧紗
南風吹動水紋斜
夕陽纔斂飛螢乱
却勝春流泛落花

河上[かじよう]の烟嵐[えんらん]碧紗[へきさ]を畳[かさ]ね、
南風吹き動かし水紋斜めなり涊栱厝俥。
夕陽纔[わづ]かに斂[をさ]まり飛螢[ひけい]乱るるは、
却つて勝る春流の落花を泛[うか]ぶるに。

※南風:南から吹く風、夏のさわやかな風。

川面にたちこめたかすみや靄は碧い紗を重ねたよう。
南風がそよと吹き、水面に小波を斜めに立てる。
夕日がようやく隠れて螢が乱れ飛ぶのは、
かえって春の川が散る花びらがを浮かべて流れているのよりも勝っている。螢清田儋叟

暮靄纔収片月残
蘆蒲螢照水漫漫
夜涼時被風吹墜
點點随波下残灘

暮靄[ぼあい]纔[わず]かに収まり片月[へんげつ]残り、
蘆蒲[ろほ]螢は照らし水漫漫。
夜涼しくして時に風に吹き墜とされ、
点点として波に随ひて浅灘[せんたん]を下る。

※浅灘:灘は浅く石が多く流れの速い所。

夕暮れ時の靄がやっと消えて片割れの月が懸かり、
蘆や蒲を螢が照らして川の水はゆったりと広い。
夜は涼しく螢が時には川風に吹き堕とされることもあり、
あちらこちらに波に揺られて浅瀬を下ってゆく。




江上夜帰[こうじようやき]江馬天江

江上風涼夜
人帰垂柳村
荷花同月白
水面不留痕

江上風涼しき夜、
人は垂柳の村に帰る。
荷花[かか]月と同じに白く、
水面痕を留めず。

※荷花:蓮の花。

川のほとりの風の涼しい夜
人は枝垂れ柳の村に帰る。
荷(はす)の花は月光と同じように白いので、
水の面に花の影を映しもしない。愛蓮説周濂渓

水陸艸木之花、可愛者甚蕃。晋陶淵明独愛菊。自李唐来、世人甚愛
牡丹。予独愛蓮之出淤泥而不染、濯清漣而不妖、中通外直、不蔓不枝
香遠益清、亭亭浄植、可遠観而不可褻翫焉。
予謂、菊花之隠逸者也。牡丹花之富貴者也。蓮花之君子者也。噫、
菊之愛、陶後鮮有聞。蓮之愛、同予者何人。牡丹之愛、宜乎衆矣。

水陸草木の花、愛すべき者甚[はなはだ]だ蕃[おほ]し。晋の
陶淵明は独り菊を愛す。李唐より来[このかた]、世人[せじん]
甚だ牡丹を愛す。予、独り愛す、蓮の淤泥[おでい]より出でて染
まらず、清漣[せいれん]に濯[あら]はれて妖[なまめ]かず、
中通[とほ]り外直[なほ]く、蔓あらず、枝あらず、香り遠
[とほ]くして益々清く、亭亭として浄[きよ]く植[た]ち、遠
[とほ]く観るべくして褻[な]れ翫[もてあそぶ]べからざるを。

予謂[おも]へらく、菊は華の隠逸[いんいつ]なる者なり。牡丹
は華の富貴なる者なり。蓮は華の君子なる者なりと。噫[ああ]、
菊を愛するは、陶の後聞く有ること鮮[すくな]し。蓮を愛するは、
予と同じき者何人[なんびと]ぞや。牡丹を愛するは、宜[むべ]
なるかな衆[おほ]きこと。   

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2012年03月27日

より多くの幸福を宣言する意図

今日、あなたが行きました。私は非常にカジュアルな表情をする、話すことはありませんでしたが、実際に、私の心は痛むが、それはあなたに耐えられなかった。あなたの反対にもかかわらず、あなたを送信するように付着し、私はもう少しあなたに伝えたいと思います。道に沿って車がでフラッシュツリーの両側に非常にでこぼこ道ですが、私は車を静めるようにしてください。あなたが道に沿って感謝を言って、私はしたい。あなたが知っている、ああ、私は本当にあなたには耐えられなかった!

帰り道、車はゆっくりと、私は2つの時間を駆動する1時間の​​ドライブが遅くなります。どのくらい私はあなたが車の中にしばらく滞在したいと思います。私はあなたに耐えられなかった!車が開始する瞬間、私はあなたに言いたいが、最終的に私は心の底に入れ、と言っていませんでした。あなたが明るい笑顔で波を再生します。私は自分自身を発見し、突然泣き出しました。

ヘンの "実際には、私が本当に気に"コンピュータのスピーカー、リピート再生 "、良い声を愛し、Mingxinkegu愛され、混乱しますので、あなたと私の幸せを手放す..."涙がわからない無意識のうちに落ちる。あなたが私の目にある場合は涙すること、私はそれは常に私の口の中に残った希望方法を、私はいつもあなたの好みは、時間と空間の距離のために消えないと感じています。

今夜、私は静かなと思います!覚えていますか?初めて会った、未知の町の通りです。私たちの目が会って、全く発言はありませんが、互いの目を助けることが読み取ることができません。美しい磁器人形のように、この小さな町で、その時点で、あなただけのシニアインターンシップ、シンプル目、。私が10年間取り組んできた、この郡で動作するための最良の権限は、彼の目の深いトンネルは、私が最後に見ることができないにも勝った。

エッジの片側だけが、我々の接触はありません。私は、とても残念です。なぜ挨拶ませんか?なぜQQを残しませんか?その後、私は必死になってあなたの携帯電話、あなたのQQや断片的なお問い合わせしようとすると、あなたを探しています。仕事から各家庭の車の合計で背景を想像する;各郡は、私はあなたを願ってどのように同じ活動を行うために、私は頻繁に多分私のオフィスのドアの最初の人に立って、今日は、考える仕事に行くたびに以前のように、私の目に前任者に従ってください。しかし、私はまだ何も見つかりませんでした。

"群衆があなたを見てからといって、あなたの偶然を夢見顔、私は不足しているときは一日、再び満たすことができますを忘れてしまったことはできません;空にあなたが前にいるときあなたが思うと思います。あなたが私の心に、あなたのように、あなたは私の心にあると思います... "私は信じて、曲は特に私のために書かれています。ご存知でしたか?私はあなたを逃す。私の第六感は、私は誘導とされています:あなたは私を探しています。しかし、神はなぜ一日前に、のは会おうできないのですか?時には、私もあなたを欠場することを拒否することを学ぶが、私の魂は私を裏切った。私はしばしば、我々は再び会うシーンを想像してみてください。私は再びあなたを満たしている場合、私はこれらの日大声で言いたい、私は本当にあなたがいなくて寂しい! "

誰かが地球上で私に尋ねた場合、どのような愛です。私は心から彼に教えてくれます:一目ぼれ。ので、一目惚れ、一目惚れで最も痛みを伴う苦しみ、一見ほとんどの幸福を、ほとんどの人が夢を見て一目惚れで、愛の中で最も魂の共鳴、お互いの奇妙なをあきらめません!

今夜、私は静かなと思います!春の日、その第二回会合。私は、郡内部の主要なプロジェクトを管理し、私たちのサイトに動作します。私は、神が私は再びあなたに会うようにすることを非常に感謝しています。の種類、私はいつもあなたがあきらめない、表示されることを信じていた。  

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2012年03月26日

漢詩 漢文 山茶(椿)

歳寒圖(さいかんのず)清 惲格

寒花還與歳寒期 
夜起移燈看雪時
未許東風到桃柳
山茶先發近窗枝

 寒花還つて歳寒と期す、
 夜起きて灯を移し雪を看る時。
 未だ東風の桃柳に到るを許さず、
 山茶先ず窓に近き枝に発[ひら]く。

山茶は椿のこと。

 冬の花は冬の寒さと約束していたのだ、
 夜起きて明かりを移し、雪景色を眺めやるこの時に。
 まだ春風が桃や柳に吹くことができない時期、
 椿はまず一番に窓辺近くの枝に花を開く。  

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2012年03月22日

和歌 早苗取る

宝治百首」(1200年代)

足曳の山田のさなへとりとりに
民のしわざはにぎはひにけり
「宝治百首」921腷栱厝俥.

雨過ぐる真菅[ますげ]の小笠[をがさ]かたよりに
を田のさをとめ早苗とるなり
「宝治百首」923

山かげのを田のしめ縄長き日の
くれかかるまてとる早苗かな
「宝治百首」924

今よりは五月なりとやいそぐらん
山田の早苗とらぬ日ぞなき
「宝治百首」 929早苗とる田の面の水のあさ緑
すずしき色に山風ぞ吹く
「宝治百首」933今はとて早苗とるらし
み山田にせきいるる水の末ぞにごれる
「宝治百首」935operable partitions system.

小山田にまかする水のあさみこそ
袖はひつらめ早苗とるまで
「宝治百首」958
 いつのまに千町[ちまち]の水をわたるらん
植ゑし早苗の短夜の月 
 正徹「草根集」2252

小山田におり立つ比も時過きて
さなへも水もみどりにぞすむ 
 正徹「草根集」2321

うつり行く水も緑の杜[もり]の陰
うき田のさなへとりはつくさじ
 正徹「草根集」2322搬屋.

ぬれてほす露のあさての玉たすき
夕日をかけて早苗取るなり
 正徹「草根集」2355 たに河の水せきいるる麓田は
雨も待ちあへず早苗取りけり
 村田春海「琴後集」

早苗取るつるの郡の里人は
千世のはつ穂の秋や待つらむ
 村田春海「琴後集」迷你倉.  

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2012年03月09日

初次使用抽濕機的注意事項

潮濕天氣裏抽濕機越來越多地受到許多居家人士的青睞。抽濕機能夠為家庭驅除潮濕,能夠防止傢俱黴變。那麼對於初次使用抽濕機的居家人士來說,你需要注意一些什麼呢?

抽濕機的使用技巧
一、將抽濕機放在通風流暢的地方,保證抽濕機能夠快速工作,達到正常的抽濕效果,同時保證抽濕機的出入風口,不要有阻礙物擋住。
二、保證適量的溫度 抽濕機的最低溫度不能低於5攝氏度,最高溫度不能超過40攝氏度,低於5攝氏度時,抽濕機的抽濕效果會減弱,而高於40度,系統壓力增高會是壓縮機超載,造成壓縮機損毀。
三、選純淨水抽濕 非純淨水的水質較硬,有些則加入了漂白粉,這些漂白粉會隨著水霧噴出,停留在地面或各種物體表面,待幹燥後形成一層白粉,另一部分沉澱在換能片表面,長此以往會燒壞換能片。  

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2012年03月02日

客貨車駕考難度增加 道路監管更加嚴格

針對近些年來頻繁出現的客貨車交通事故,為了提高駕駛員的行車安全意識,減少交通以外的發生,現在許多地方新出臺了一項規定,即客貨車駕考將增設雨雪、濕路等場景。這一規定將進一步加大客貨車駕考的難度。

客貨車駕考出新規

記者從南昌交警部門瞭解到,一些重大的道路交通事故,是由於部分客貨車駕駛員應對雨雪天氣、突發事件、突發狀況的能力不足,同時還有部分客貨車司機怠忽職守,疲勞駕駛、安全意識差,超速駕駛、超員駕駛造成的。

而今年起,交警部門將按照有關檔的要求,加大駕考的把關於審查力度。不僅在駕駛員考試方面增設雨雪、濕路的場景,還將嚴格監督與審查駕駛人是否有違規駕車的行為以及違規次數,而對違規事件的懲處也將加重,駕駛人的資訊也將實現共用。對客貨車監管力度也將加大,對嚴重違反交通事故,造成重大責任事故的,會有吊銷營業執照或列入黑名單的懲罰。  

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2012年02月29日

訳詩 近現代詩 石川啄木他

蜻蛉に寄す石川啄木

あんまり晴れてる 秋の空
赤い蜻蛉[とんぼ]が 飛んでゐる
淡[あは]い夕陽を 浴びながら
僕は野原に 立つてゐる乷呖苻.

遠くに工場の 煙突が
夕陽にかすんで みえてゐる
大きな溜息 一つついて
僕は蹲[しやが]んで 石を拾ふ

その石くれの 冷たさが
漸[ようや]手中[しゆちう]で ぬくもると
僕は放[ほか]して 今度は草を
夕陽を浴びてる 草を抜く出版社.

抜かれた草は 土の上で
ほのかほのかに 萎[な]えてゆく
遠くに工場の 煙突は 
夕陽に霞[かす]んで みえてゐる



風・光・木の葉 大木淳

一すぢの草にも
われはすがらむ、
風のごとく。

かぼそき蜘蛛の糸にも
われはかゝらむ、
木[こ]の葉のごとく。

蜻蛉[あきつ]のうすき羽にも
われは透[す]き入らむ、
光のごとく。

風、光、
木の葉とならむ、
心むなしくOffice Partition System

※「心むなしく」:心を空にして、虚心に、の意。ここに不満足の意味を含まない。小曲 大木淳

想ひ
かすかに
とらへしは、

風に
流るる
蜻蛉(あきつ)なり。

霧に
ただよふ
おちばなり。

影と
けはひを
われは歌ふ。月見草 勝田香月 文部省唱歌

夕霧こめし 草山に
ほのかに咲きぬ 黄なる花
都の友と 去年[こぞ]の夏
手折[たを]り暮しし 思い出の
花よ 花よ
その名も ゆかし 月見草

月影白く 風ゆらぎ
ほのかに咲きぬ 黄なる花
都にいます 思い出の
友に贈らん 匂いこめ
花よ 花よ
その名も いとし 月見草
風清く 袂かろし
友よ 友よ 来たれ 丘に
静けくも 月見草 花咲きぬ
 月見草三木露風

黄いろい月が彼方の野から出て
その光を受けた月見草が
優しくほんのりと
静かな風にゆらめく
ああ月見草の影もする
明るい月夜
露ももうおき初めた野の小径の傍の草に特許經營.


月見草の歌山川清

はるかに海の見える丘
月のしずくをすって咲く
夢のお花の月見草
花咲く丘よ なつかしの

ほんのり月が出た宵は
こがねの波がゆれる海
ボーと汽笛をならしてく
お船はどこへ行くのでしょう

思い出の丘 花の丘
きょうも一人で月の海
じっとながめる足もとに
ほのかに匂う月見草  

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2012年02月24日

和歌 春の雪 早春

余寒

梅がえに春と鳴きつる鶯の
ゆくへも知らず雪はふりつつ
 「桂園一枝」香川景樹皁涃阣.


二月余寒

花をだに今は待つべき頃なるを
またさえかへり雪のふるらん
 「亮々遺稿」木下幸文

二月余寒

ともすれば花にまがひてちる雪に
梅が香寒き如月の空
 「六帖詠草」小澤蘆庵 余寒雪

み山べは春の景色もなかりけり
ささの葉さやぎ み雪ふりつつ
 「亮々遺稿」木下幸文 朝雪

山かげのねぐらを出づる朝鳥の
はぶきにこぼす木々のしら雪
 「六帖詠草」小澤蘆庵訂造婚紗.

雪のふりたるあした山里にて

花ならで花なるものは朝日かげ
にほへる山の木々のしら雪
 「六帖詠草」小澤蘆庵
雪の降りたる夕べ

降りつもる雪はうすゆき
松竹もわかるるほどの夕暮れの色
 「六帖詠草」小澤蘆庵


うづもれぬ道の光はしら雪の
ふりても残る跡にこそ知れ
 「六帖詠草」小澤蘆庵

鳥翅拂雪

花と見しゆふの林の雪ちらす
鳥のはぶきや春の山風
 「六帖詠草」小澤蘆庵
 春雪

見るがうちにはかなく消ゆる沫雪は
もゆるはる野にふればなりけり
 「琴後集」村田春海wedding photo.

春雪

山里の梅のほつえに降る雪の
たまらぬ春になりにけるかな
 「桂園一枝」香川景樹

残雪

忘れては花かとぞ思ふ
山の端に春も日を経[へ]てのこるしら雪
 「琴後集」村田春海

残雪

かげろふのもゆる春日[はるひ]に残りけり
消えぬばかりの嶺のしら雪
 「桂園一枝」香川景樹

雪わけて昔の友をとひくれば
吉野の里に梅も咲きけり
 「藤簍冊子」上田秋成



日のめぐる南の枝の霜どけに
ぬれてほほゑむ梅の初花

見し夢はあとなき花の下ぶしに
梅が香深きかたしきの袖
 「六帖詠草」小澤蘆庵

野梅

さしてゆくかたもなけれど
香にめでて梅さく野辺は遠く来にけり
 「六帖詠草」小澤蘆庵頭髮護理.

里梅

うめが香に夢のなごりやとどむらむ
ねざめの里の春の曙
 「琴後集」村田春海

夕梅といふことを

花の色はたそがれ時の垣根道
行き過ぎがてに匂ふ梅が香
 「六帖詠草」小澤蘆庵 雪中梅

ねたしとて花をば雪のかこふとも
いかがはすべきにほふ梅が香
 「六帖詠草」小澤蘆庵

雪中梅

鶯の木づたひこぼす雪まより
あらはれそむる梅の花かな
 「亮々遺稿」木下幸文 冬の梅

来ぬ春にあらぬものから
待つほどを梅は心に任せてぞ咲く
 「藤簍冊子」上田秋成
 

春をいそぐ心さへこそうかれけめ
花笠ぬひて梅くるひいづ
 「志濃夫廼舎家集」橘曙覧 毎年愛梅

岡の辺に家居[いへゐ]せしより
梅の花折[を]りてかざさぬ春なかりけり
 「桂園一枝」香川景樹

満月上梅花

いかなればにほへる梅の花の上に
いでたる月のかすまざるらむ
 「桂園一枝」香川景樹
和歌 春の雪 早春
余寒、春の雪、梅 について、今回はすべて近世(江戸時代)の文例を御紹介しています。同じ題材で近世以外の文例は、第3回、第4回、第29回、第52回にも御紹介があります。御参照下さい。  

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2012年02月18日

和歌 花 桜 吉野

壬生忠岑「古今和歌集」327和歌 花 桜 吉野み吉野の 耳我の嶺に 時なくぞ 雪は降りける 間無くぞ 雨は振りける
その雪の 時なきがごと その雨の 間なきがごと 隈もおちず 思ひつつぞ来し
その山道を 
大海人皇子「万葉集」25誶泹喰。

み吉野の 御金が岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくぞ 雪は降るといふ
その雨の 間なきがごと その雪の 時じきがごと 間もおちず 我れはぞ恋ふる
妹が直香に
「万葉集」3293

み吉野の象山[きさやま]の際[ま]の木末[こぬれ]には
ここだも騒[さわ]く鳥の声かも
 山部赤人「万葉集」924

皆人の恋ふるみ吉野今日見れば
うべも恋ひけり山川清み
「万葉集」1131三星平板電腦

み吉野の岩もとさらず鳴くかはづ
うべも鳴きけり川をさやけみ
「万葉集」2161 み吉野の山辺に咲ける桜花
雪かとのみぞあやまたれける 
紀友則「古今和歌集」60

み吉野の山の白雪踏み分けて
醫學美容服務

もろともに をりしはるのみ こひしくて
ひとりみまうき はなさかりかな
読人不知「拾遺和歌集」1039

しらくもにまがふさくらの こずゑにて
ちとせのはるを そらにしるかな
待賢門院中納言「金葉和歌集」66

みよしのの山した風や はらふらむ
こずゑにかへる 花のしら雪
俊恵「千載和歌集」49  おもひやる心やはなにゆかざらん
かすみこめたるみよしののやま
西行「山家集」63吸塵機

よし野山こずゑの花を見し日より
心は身にもそはずなりにき
西行「山家集」66

白河の梢を見てぞなぐさむる
吉野の山にかよふ心を   
西行「山家集」69

こ(木)のもとにたびねをすれば
よしの山 はなのふすま(衾)をきするはるかぜ
西行「山家集」125

いくとせの はるにこころをつくしきぬ
あはれとおもへ みよしののはな
藤原俊成「新古今和歌集」43物業按揭

いざさらば よしののやまの やまもりと
はなのさかりは ひとにいはれむ
藤原長方「新後撰和歌集」89  

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2012年02月17日

散文 秋風 秋の気配

南方熊楠『十二支考 虎に関する史話と伝説民俗』

また虎嘯[うそぶ]けば風生ずとか風は虎に従うとかいうは、
支那の暦に立秋虎始めて嘯くとあるごとく、秋風吹く頃より専ら
嘯く故虎が鳴くのと風が吹くのと同時に起る例が至って多いのだ
ろう箌凲陔。


夏目漱石『虞美人草』真葛[まくず]が原に女郎花[おみなへし]が咲いた。すらすら
と薄[すすき]を抜けて、悔[くい]ある高き身に、秋風を品よく
避[よ]けて通す心細さを、秋は時雨[しぐれ]て冬になる。 宮沢賢治『インドラの網』樓宇加按

 そのとき私は大へんひどく疲れていてたしか風と草穂[くさぼ]と
の底に倒れていたのだとおもいます。
 その秋風の昏倒の中で私は私の錫[すず]いろの影法師[かげぼうし]
にずいぶん馬鹿ていねいな別れの挨拶をやっていました。
 そしてただひとり暗いこけももの敷物[カアペット]を踏んでツェラ
高原をあるいて行きました。 高村光太郎『山の秋』印刷服務

 秋風は急に吹いてきて、一朝にして季節の感じを変えてしまう。
ばさりとススキをゆする風が西山から来ると、もう昨日のような
日中の暑さは拭い去られ、すっかりさわやかな日和(ひより)と
なって、清涼限りなく、まったく宝玉のような東北の秋の日が毎
日つづく。空は緑がかった青にすみきり、鳥がわたり、モズが鳴
き、赤トンボが群をなして低く飛ぶ書刊印刷

いちめんのススキ原の白い
穂は海の波のように風になびき、その大きな動きを見ると、わた
くしは妙にワグネルの「リエンチ序曲」のあの大きな動きを連想
する。ススキ原の中の小路をゆくと路ばたにはアスター系の白や
紫の花が一ぱいに咲きそろい、オミナエシ、オトコエシが高く群
をぬいて咲き、やがてキキョウが紫にぱっちりとひらき、最後に
リンドウがずんぐりと低く蕾を出す紙袋印刷。  

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